⑦ 感動のご対面助産婦さんの『おめでとう~!』と言う言葉で我に帰る。 でもまだ実感が無い。 横で『ふにゃ~!』と泣き声がする。 へその緒の処理とか体重とかを測ってるんだろう…。 1分くらいで、ついに私の胸の上にやって来た。 直接肌の上に乗っかってる。 感激の涙…は出なかった。 意外と冷静。 気持ちはとても静かで、でも、とってもいとおしい。 「よくきたね、がんばったね」と声をかけてみた。 よく、泣いている。 そこへ、ダンナと母がやって来た。 何か、声をかけてくれたんだけど、ぜんぜん覚えていない。 助産婦さんに手伝ってもらって、すぐにおっぱいを口に含ませた。 飲んでいると言うか必死にすっていると言った感じ。 はっと気がついたら、助産婦さんが涙ぐんでた。 「ずーーと取り乱さんと、がんばって…」 実はあんなに痛かったけど、前に出産した産婦さんの 「もういや~!」とか「うわ~」とかいう声を聞いて 「いやー、ッていってもやめれるわけないし」と考えていたのです。 さすがAB型。 変なところで冷静(;^_^A ダンナも静かだったけど、実は涙ぐんでたらしい。 何枚か記念撮影して、後処理のためいったんだんなとは母また外へ。 これがまたイッターイ! 会陰切開の後を縫うんだけど、外側は麻酔きくけど、中は聞かないらしく、 一縫いしては『うおぉ~』二縫いしては『くおぉ~』ともがく。 ちょうど実習生がいる時期で、2人の女の子が白衣姿で近くにいて、 生まれたての赤ちゃんを見て感動の涙を流している。 美しいけど、こっちはそれどころじゃー無い! 相変わらず生まれたてのもえたんは胸の上でフガフガしている。 かわいいけど、痛い(涙) 格闘は多分30分くらい続いて、やっと終わった。 こうして、およそ32時間にも及ぶ、戦いは終了したのでした…。 ジャンル別一覧
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